Network Accessibility Project (NAP)

NAP;音声・点字によるWeb アクセスに関する勉強会メモ

この記録は、出席者の渡辺さんがとられたものに、加筆・修正したものです。

1. 概要

2. 最初に (中根)

今回はいろいろな人が参加している。 今後具体的なテーマで勉強できればいいなと思っている。 まずは最初にみんなの意識や知識を同じレベルに持っていきたい。

3. 高村;「視覚障害者のPC利用の説明」

皆さんと一緒に考えながら話を進めたい、いつでもinterrupt歓迎。

視覚が使えない場合、まず聴覚そして触覚で補おうとする。

目をつむって立方体を思い浮かべてください;晴眼者は斜めから見た図が思い浮かぶが、視覚障害者は手で持った形で思い浮かぶ、これが同じイメージは持てなくても同じobjectを理解できる例。

3.1 質疑応答

4. 中根;「音声ブラウザの紹介」

視覚障害者が使う環境には、大きく二つある。

前者の例としては、 W3Mや Lynxが挙げられる。ユーザは、 SRを使って画 面に表示されているテキストやそのレイアウトを取得し、情報を理解する。

後者の例としては、 IBM Home Page Readerや VE2000が挙げられる。これらは IEが解析した情報をユーザが理解しやすい形で提示し、ユーザが使いやすいイ ンタフェースを提供している。

JAWS, PC-Talkerなどの最近の SRでは、 IEが出力した画面の状態を解析する のではなく、 IEが解析した情報を取得してユーザに提示している。特に JAWS の場合は、 HPRとほぼ同等の機能を持っているので、その実現方法などを考え ると、 SRに HPRが組み込まれているようなものである、という言い方もでき る。

テキストブラウザと SRの組み合わせに比べて、 IEなどの一般的なブラウザの 上にインタフェースを構築する HPRや最近の SRのような形式の方が、 Web技 術の変化に追随しやすいという利点があるのではないかと思う。

今日はHPRとWinAltair(VEGAのWindows移植版)をお見せする。Jaws + IE は多分できない。

4.1 質疑応答

5. 中根、内田;「各種WebブラウザによるWWW表示のデモ」

5.1 筑波大学附属盲学校のWebサイト (テキスト版)

5.1.1 Home Page Reader 3.01

リンクは女性の声。訪れたリンクはちょっと棒読み。header要素は音で合 図して声も少し遅くなる。カーソルの左右キーでナビゲーション。Tabでリンクジャ ンプ。スペースキーで連続読み上げ。耳で聞いたときに情報の階層構造がわかるか?

質疑応答

5.1.2 WinAltair (VEGA)

Windowsでも使えるようになったテキストブラウザ。Altairはエディタ。リンクには強制的に番号がついて、必ず行頭に置かれる。今回はProTalkerで読ませる。かなり特有なブラウザ。ブラウザだけではなく、辞書検索などを含んで統合的に使える総合環境。

リンク単位でジャンプ可能。エディタの機能で情報検索や加工ができる。論理行で表示。声の使い分けはできない。

5.2 www.asahi.com

まずは画面を見ずに聞いてみてください。画面上部のトップバーや画面左のバーの読み上げが終わらないと本文にたどりつかない。

5.2.1 HPR

質疑応答

5.2.2 WinAltair (VEGA)

デモは省略。

5.3 www.yodobashi.com

スクリプトなどで生成されたコンテンツなのか、 alt属性のついていない 画像リンクが多い。また、リンク先のファイル名からその意味を推測できない ような機械的な名前付けがされている。

サイト内の検索機能を使うと使いやすい。

6. Closing

7. 今後の予定

NAPの今後の活動をどうするか。アイデアを出して欲しい。今のアイデアは (1)サイトの評価、(2)特定の技術的話題に絞ってサイトを見たりデザインのア イデアを出す(ALTのつけ方など)、(3)特定の音声・点字ブラウズ環境につい て徹底的に掘り下げての勉強。2ヶ月に一回できるか?